作成日:2019/08/18
更新日:2019/08/20
よく人は「自分に似ている人を好きになる」と言われています。 その一方で、「自分にないものを持っている人に好意を寄せやすい」という説もあります。 一体どちらが正しいのでしょうか?
心理学者のニューカムがこのテーマを扱った調査を行いました。 17人の学生の態度すなわち、価値観、趣味、考え方や見方など様々な要素を調べ、全員を同じ学生寮に住まわせました。 最初のうちはどの学生も、同じフロアの学生と仲良くしていました。 しかし時間が経つに連れ、フロア同士でつるまなくなり、徐々にある特性のもとに集まるようになりました。 その特性とは寮生活を始めるまえに調査していた「態度」です。 同じ態度の特性を持つ学生同士がよくつるむようになったのです。 半年間ほど生活を続けたところ、自分と同じような考え方をするもの、同じ趣味を持つもの、同じ夢をもつものなど同士が親密につるむようになっていました。 この調査からわかったことは、人とは自分に似た人を好きになるということです。 つまり、人は「自分にないものを持ってる人」より「自分に似てる人」を好きになる傾向があるのです。 人は多かれ少なかれ自分を正しいと思っています。 ですから自分と似ている人は自分を肯定してくれる存在となり、自然と好意を抱くようになります。この調査がそれを裏付けています。